発達障害などで不登校 それでも出席扱いにできる制度がある

公開日: 更新日:

■学校復帰が目的だと学校に伝えることが重要

「この制度を利用する上で重要なのが、学校復帰が目的と学校に伝えること。制度自体が学校復帰を目的に作られているものだからです。『学校に行けないので出席扱いに』では却下されるリスクがあり、『学校復帰を目的に出席扱いに』と申請する。結果的に学校復帰がかなわなくても出席扱いとされているケースはあるようです」

 不登校になった当初は、子供の気持ちが勉強に向いていない。その状態で親が「勉強」と言うと、心理状態が悪化する可能性がある。タイミングを見て、出席扱いの制度について子供と話し合うことも重要だ。

「私たちが扱った事例では、中1の2学期から不登校のお子さんが、出席日数0日でも修了証書の欠席日数は0日となり、自己肯定感が醸成され元気を取り戻すきっかけになったり、中学時代の不登校時期にITで家庭学習をして出席扱いとなり、高校入学の最初のテストで5教科すべて満点を取ったなど、前向きに人生が進んだケースがたくさんあります」

 不登校は一つの選択。罪悪感を覚える必要はない。一方で、不利益を被らないようにしたい。そのための制度だ。

(注)制度名は「不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状