著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

阪神・原口は3b期 大腸がんは錠剤の抗がん剤で再発予防

公開日: 更新日:

 がん治療とスポーツとの両立という点で、印象的です。阪神原口文仁捕手のがん闘病会見が話題を呼んでいます。報道によると、ステージは3bで、進行した状態でした。1月に大腸がんが発覚してから6月に早くも一軍復帰ですから、治療がうまくいったのでしょう。

 大腸の粘膜に発生したがんは、大腸の壁の中を少しずつ深く進行。筋肉を越えて、リンパ節にまで広がった状態がステージ3bです。進行していても、離れた臓器への遠隔転移はなく、治癒は大いに期待できます。

 ステージ3全体の5年生存率は8割弱で、大腸がんは進行していても、ほかのがんに比べて治療成績がいいのです。

■ダヴィンチ手術なら1週間で退院可能

 そこで早期復帰のポイントを探ってみます。1月26日に手術し、1週間後の2月2日に退院。「おへその上下5センチくらいと4カ所」に穴を開けて内視鏡で手術を受けたそうです。入院が短期間で済んだのは、おそらくダヴィンチ手術の恩恵でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も