糖尿病女性は42%も発症抑制 低用量アスピリンの認知症予防効果は本物か

公開日: 更新日:

「一般に低用量アスピリンは、狭心症や脳梗塞の前兆(TIA)などがある人が、心筋梗塞や脳梗塞を予防するために処方します。その効果は古くから認められ、昨年は、糖尿病の人での研究結果が『ニューイングランドジャーナルオブメディシン(NEJM)』に掲載されました。改めて糖尿病での予防効果が示されましたが、出血しやすさも改めて浮き彫りになっているのです」(西崎氏)

 そのNEJMに掲載された報告では、頭蓋内出血や眼底出血など重篤な出血は、低用量アスピリン服用群が4・1%で、服用しない群が3・2%だった。“もろ刃の剣”なのだ。

 鎮痛薬としての市販薬のアスピリンは低用量アスピリンとは異なる。くれぐれも自分勝手に市販のアスピリンを服用しないように。危険だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった