著者のコラム一覧
水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

痛風発作は「飲酒」「ストレス」「病気」「薬」が引き金に

公開日: 更新日:

 痛風発作が起きるのは男性が圧倒的に多く、肥満や高血圧脂質異常症は痛風の危険因子です。女性は、閉経により女性ホルモンの分泌が減少すると発症リスクが高まることが知られています。

 痛風発作の引き金となる血清尿酸値の上昇の原因は「飲酒」「ストレス」「腎不全」や「糖尿病」といった病気、「利尿剤」や「喘息」の薬、「小児用バファリン」などの薬があります。

 また、高プリン体食も痛風発作の原因になります。プリン体の8割は体内で生成されますが、食べ物からも得られます。煮干し、鰹節、鶏レバー、干しシイタケ、白子、エビなどのプリン体が多く含まれている食べ物は注意が必要です。

 痛風は夏に多いイメージをもっている人もいますが、体温が低いと尿酸塩が固まりやすくなるため、痛風発作が起きやすい。尿酸値が高い人は気をつけた方がよいでしょう。

 発作のほとんどは足の親指の付け根に起きますが、ほかに足首や膝などさまざまな関節で起きる可能性があります。

 その理由は2つあります。1つは、関節は体の中心から遠く体温が低いため、結晶ができやすい。もう1つは関節に体重がかかりやすいため、関節に沈着した尿酸塩がはがれやすく、痛風発作を起こしやすいからです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー