骨<下>骨折で寝たきりにならない栄養・運動・睡眠のコツ

公開日: 更新日:

 骨は40代以降になると、加齢とともにだんだん弱くなる。新しい骨と古い骨を入れ替えるために行われている、骨を作る「骨形成」と骨を壊す「骨吸収」の骨代謝のバランスが崩れていくからだ。それを維持するためには、バランスの取れた食事運動、規則正しい生活などがポイントになる。山瀬整形外科(神奈川県相模原市)の長谷川亜弓医師が言う。

「骨を強くするには、骨の材料となる『カルシウム』や『タンパク質』の摂取はもちろん、カルシウムの吸収を高める『ビタミンD』、また『亜鉛』や『マグネシウム』などのミネラル分も必要です。それらの栄養素が十分な状態で、運動や体を動かすことで骨に負荷をかけて刺激することにより、新しくて強い骨を作ることができるのです」

 偏食の人はサプリメントで栄養素を取ればいいと思いがちだが、それは間違い。一般的にサプリメントは食品と一緒に摂取しないとほとんど吸収されないので、できるだけ食品から栄養素を取った方がいいという。

 ビタミンDは、サケやサンマ、カツオ、イワシ、メザシなどの魚類、キクラゲやシイタケなどのキノコ類に多く含まれるが、日光を浴びることでも体内で作られる。紫外線が当たると、皮下脂肪にあるコレステロールがビタミンDに変化するのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性