ガイドラインにも記載 「血液浄化療法」は効果があるのか?

公開日: 更新日:

 実際、中国の国家衛生健康委員会弁公庁などが先月3日に公開した「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン」(試行第7版)で紹介されている。「炎症因子を除去し、『サイトカインストーム』をブロックすることにより、炎症反応による全身の損傷の軽減をはかる。重症、重篤患者のサイトカインストーム早期―中期の治療に適用できる」としている。

 日本では多臓器不全障害が起きる前段階で、血液浄化法による新型コロナウイルス感染症への治療例が報告されている。

 神奈川県内の病院では中等症と重症の3人の新型コロナ感染症の患者に対して行われ、2人の患者の救命に成功したという。

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船して新型コロナウイルス感染症を発症した69歳の男性は、入院後に抗HIV薬のカレトラ、インフルエンザ治療薬のタミフルを投与。しかし、病状は安定せず肺機能の低下から酸素吸入へ。さらに急性腎不全を併発したため、血液ろ過透析とウイルス感染に伴うサイトカインストームに対して血液吸着療法を開始。その2日後には血圧、酸素状態、炎症反応も改善し、その10日後には退院したという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも