著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ホタルイカはタウリンの宝庫「頑張る日」は朝食に取るべし

公開日: 更新日:

 一年を通して水揚げされるホタルイカですが、旬は春! 市場の春の風物詩として有名で、スーパーでもよく見かけます。調理しやすく、沖漬けや、ボイルの酢味噌和えなどを思い浮かべる方も多いはずです。

 ホタルイカに含まれる豊富な栄養の中でも一番注目したいのが「タウリン」です。市販の栄養ドリンクでも配合されているものが多く、お世話になっているという方も大勢おられるでしょう。

 タウリンとは、胆汁の主成分で外から摂取して補うと胆汁酸の働きが活発になり、肝臓の働きを支える効果が生まれます。肝臓が活発に働くと、体の疲労感が緩和されるので、疲れやすい方にもおすすめです。お酒の飲みすぎ、運動不足や無理なダイエットなどが原因の脂肪肝を正常なものへと戻そうとする働きも報告されています。

 その他にも血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしてくれたり、高血圧の予防、糖尿病の予防、視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける作用も持ち得ています。

 タウリンは、イカやタコ、貝類、甲殻類および魚類(心臓・脾臓〈ひぞう〉・血合い肉)にも含まれていますが、特にイカの肝に多く含まれています。そのため、肝まで丸ごと食べられるホタルイカはまさにタウリンの宝庫です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い