著者のコラム一覧
菅原洋平作業療法士

睡眠は年齢によって変化 若い頃のように長時間は必要ない

公開日: 更新日:

 それでも睡眠に不満が残るという場合、まずは睡眠に対する理想を高く設定しすぎないことを意識してください。

 睡眠を考える上で重要な要素は、①質(深く眠れているか)②日中に眠くならないか(睡眠時間は足りているか)③満足度(本人が満足しているか)の3つです。睡眠の「質」と「時間」に問題がなくても、本人が不満に思っていると睡眠の悩みは解決しません。中高年はこの「満足度」が低いケースが多く、満足度が高くなれば、質や時間が十分でなくても睡眠トラブルは解決する場合が多いのです。

 睡眠に対する理想が高いと、満足度はなかなか向上しません。たとえば、「睡眠時間は8時間が理想的」だと思い込んでいると、早朝に目覚めると「早く起きすぎてしまって眠れない」と不満が募ります。

 先ほどもお話ししたように、中高年は若い頃のような長時間の睡眠は必要ありませんし、日照時間が長くなるこれからの季節はさらに睡眠時間が短くなっていきます。起床して4時間後に眠気がなければ睡眠時間は足りているので確認してみてください。

 また、「睡眠は年齢や季節によって変動する」「睡眠は目的ではなく日中のパフォーマンスを高める手段である」という認識を整理しておけば、満足度の向上につながります。

 次回は睡眠の満足度を高める具体的な「行動」についてお話しします。

【連載】中高年の正しい眠り方

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々