テレワークが終わった「アフターコロナうつ」に要注意

公開日: 更新日:

「コロナ明けのうつ症状や体調不良を防ぐためには、環境の変化に対する適応力が重要です。少しでも早く適応させるには、生体リズムをコロナ前に戻しておくことが基本になります。まずは、テレワークで崩れてしまった起床時間を元に戻し、普段通りの時間に起きてください。起きてから何もすることがなくても、散歩したり、必要なものを買いに出かけたりするなど、ルーティンワークをこなすことで生体リズムも戻っていきます。早起きしなくてもよかったテレワーク期間中は夜中に楽しんでいたゲームやビデオ観賞といった娯楽を、朝に行うようにするのもいいでしょう」(梶本氏)

 体力を戻しておくのも効果的だ。

 外出自粛期間中、会社員の1日の平均歩数は9000歩から約2700歩に激減していた。その分、体力は落ちていて、自律神経の働きも衰えている。体力が戻れば自律神経もしっかり機能するようになり、適応力は高まる。外出できるなら散歩が効果的で、自宅でも毎日スクワットやストレッチをして備えておきたい。

「通常勤務がスタートしてもすぐにフル回転しないようにすることも大切です。コロナの影響で業績が落ちている会社も多く、少しでも取り戻すように上司からハッパをかけられる人もたくさんいるでしょう。しかし、生体リズムが戻っていないのに無理を重ねると、自律神経がさらに疲弊して心身にトラブルを引き起こしやすくなってしまいます」(梶本氏)

 アフターコロナは、適度に手を抜きながら乗り切るべし。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性