著者のコラム一覧
小堀鷗一郎医師

1938年、東京生まれ。東大医学部卒。東大医学部付属病院第1外科を経て国立国際医療センターに勤務し、同病院長を最後に65歳で定年退職。埼玉県新座市の堀ノ内病院で訪問診療に携わるようになる。母方の祖父は森鴎外。著書に「死を生きた人びと 訪問診療医と355人の患者」(みすず書房)。

450人以上の死に寄り添ってきた訪問診療医“自らの死に方”

公開日: 更新日:

 小堀さんは80歳を越えた今も、驚くほど元気だ。背筋はピンと伸びているし、早足でスタスタと歩く後ろ姿からは、若さすら感じる。昔のことや固有名詞を思い出す時に、言葉に詰まることもない。数字や具体例を盛り込みながら、スラスラとよどみなく話すのだ。

 日常的に死と向き合い、死を見つめながらも、自らその準備を始めるには早いのだろう。

 今も毎日、埼玉県にある病院まで片道20キロをマイカーで通勤。混雑する日は片道1時間かかることもあり、往復3時間を費やす日もあるそうだ。ただ、それを苦にしている様子はない。

「訪問診療の際は自分の軽自動車を運転して地域を回っています。運転ができなくなれば看護師に代わってもらうこともできるし、勤務先を自宅近くの診療所に変えることも可能でしょう。いかにして働き続けるか、選択肢はいろいろありますよ」

 現在、医療の現場では新型コロナウイルス感染症という新しい病も広がっている。

「身近なところにも最前線で戦っている医療者がいます。私だって、いくら予防していたとしても、いつ感染するか分からない。まあコロナは8割が軽症と言われますが、そうなった時は、そうなった時ですね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に