蛭子能収さん軽度の認知症…これまで通りの活動できるか

公開日: 更新日:

 記者は以前、レビー小体型認知症女性(50代=取材当時・以下同)を取材したことがある。この女性は若年性のレビー小体型認知症と診断されて2年、主治医によると発症は11年ほど前、40代のときとのことだったが、インタビューをしている間、認知症のように見える言動は全くなかった。つまり、記憶力、理解力、思考力において、私たちがイメージする「認知症っぽさ」は皆無だった。

 女性自身、「(適切な治療で)幻視、注意力低下、意識障害など自律神経障害以外の症状は、ほとんど改善しています。認知機能テストも満点に回復しています」「認知症は右肩下がりに悪化する一方と医師は言いますが、違います。慎重で適切な治療が大前提ですが、不安などのストレスで悪化し、人と楽しく笑い合うことが一番症状を改善することを実感しています」と話していた。レビー小体型認知症の正しい知識を伝えるための講演会にも出演し、そこで用いるスライドは自分一人で作成していた。

 さらに記者は、レビー小体型認知症の症状である「幻視」をVRで擬似体験したこともある。視線を動かすたびに「みんなが見えていないもの」が現れ、ずっと不安で落ち着かず、恐怖も覚えた。レビー小体型認知症の人が突然叫んだり怯えた様子を見せた時に、幻視という症状を周囲が理解できていれば、コトを大きくせず、適切な対応ができるのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到