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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

第2波の特徴は20代30代の感染者増 毒性が弱まった可能性も

公開日: 更新日:

 とすれば第2波では第1波の6割の、190人前後が亡くなっていても不思議ではない。これから増えるとしても、現時点で数十人に達していないと、おかしいのではないか。ところが第2波の死者は、8月11日現在11人に過ぎない。人工呼吸器やECMOの対象者もほとんど増えていない。

 第2波の死亡がこれだけ少ないのは、実は「感染しても重症化や死亡するリスクが大幅に減っているから」かもしれない。「ウイルスは6月下旬までに突然変異で毒性(病原性)が弱まった」という説が、ネット上に多く書き込まれている。素人考えに過ぎないかもしれないが、第2波のこれまでの状況を見れば、そう考えるほうが、むしろ自然という声が出ても不思議はないだろう。

 同様に「ウイルスの感染力が増した」という説がある。たしかに短時間の接触でクラスターが発生したと思われるケースが増えており、飛沫感染だけでは説明しにくい。そのため空気感染が取り沙汰され始めている。

 まとめると、新型コロナウイルスは「感染力が増し毒性が弱まった」可能性がある、ということが言えそうである。

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