紺と黒の区別があいまいになったら… 色覚異常かもしれない

公開日: 更新日:

 それはフランス印象派の巨匠モネの絵に見ることができる。

「モネは白内障手術を受けてから、色覚の変化が絵に如実に表れました。彼は手術前後に片目だけで描いた作品を残していますが、白内障手術後の目は色彩が鮮やかですが、手術前の目は景色に青みが失われています。濁った水晶体の中では短波長光が吸収されてしまい、赤や緑はよく見えますが、青だけは暗く、見えにくくなる。絵の色彩の変化はその影響でしょう」

■コンロの炎に近づいて衣服が燃える事故も

 色覚異常は単に色を感じられなくなるだけではない。本来、感じるべき色が感じられなくなることで、体のリズムが崩れて不眠症になる場合もある。なかには、色の見えづらさから大事故につながることもあるから注意したい。

「老人に多い『着衣着火』事故を後天色覚異常に絡めて捉える人もいます。青色のコンロの炎が小さく見えたため炎に近づき過ぎて、衣服に燃え移る事故が起きやすくなったというわけです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!