モノが突然見えづらくて…高血圧なら目の動脈硬化に要注意

公開日: 更新日:

 治療のポイントは、主に2つある。1つは、網膜浮腫、特に網膜の中央にある「黄斑部」の浮腫(黄斑浮腫)の持続を極力短くすることだ。黄斑部は「見え方」に最も関わりが強く、浮腫の持続の抑制が、視力の回復度合いを向上させる。

「黄斑浮腫へは、抗VEGF薬という浮腫を改善する薬を眼球に注射します。大半は2~3カ月で再発するので、1~2年間、定期的に注射が必要になります」

 眼球に注射、といっても痛みはなく、負担が少ない治療だ。

 網膜静脈閉塞症では、広い範囲の網膜で血流障害が起こると網膜が酸素不足となり、網膜の表面に新しい血管(新生血管)が発生することがある。新生血管は細くてもろいので出血しやすく、眼球内に大量に出血すると著しい視力低下を招く。そこで新生血管の抑制が、網膜静脈閉塞症の治療のもう1つのポイントになる。

「抗VEGF薬にも新生血管を抑制する作用がありますが、さらにレーザー光で網膜を凝固させる光凝固という治療も行います。光凝固には新生血管の発生を予防するとともに、すでにできた新生血管の活動性を低下させる効果もあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃