家庭内感染予防に役立つというが…自宅でもマスクは必要か

公開日: 更新日:

 2度目の緊急事態宣言の発令で、その対象となる1都3県に住む人はもちろん、全国民が気をつけたいのは家庭内でのクラスターを出さないこと。そのために知っておきたいことのひとつが家庭内でのマスクの使い方だ。家庭内でも使うべきとの意見もあるが、本当に家庭内感染予防に役立つのか? 東邦大学医学部名誉教授で予防医学に詳しい東丸貴信医師に聞いた。

「昨年2~3月にイタリアで感染爆発が生じたとき、家庭内感染が広範に広がりました。これは、家庭内隔離などで家庭に感染者がウイルスを持ち込んだためです。このとき武漢で同様の問題を経験した中国から、感染者の家庭内隔離が危険であることが伝えられ、ホテルや公共施設での隔離政策に変更されました。同居人がいる場合、新型コロナウイルス感染者の家庭内隔離は原則禁忌とみなされるようになったのです。ウイルスの飛沫はある程度マスクで抑えられますが、飛沫核・エアロゾルの侵入をマスクで止めることはできません。皆が濃厚接触になる家庭生活では、感染者による家庭内感染の予防は極めて困難です。したがって、家庭内でのマスク使用も、自宅の構造上、換気が難しい場合や感染者との同居が不可避の時などに限ればいいと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか