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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

免疫療法が効かないがん患者に他人の便を移植してみると…

公開日: 更新日:

 免疫療法が効かないがん患者の腸内に他人の便を注入したところ、治療に反応するようになったという研究結果がサイエンス誌に掲載され、大きな話題となっています。

 がんの治療法として注目を集める免疫療法ですが、患者によっては期待通りに反応しない場合がありました。たとえば進行したメラノーマ(皮膚がんの一種)では、治療効果が長期にわたり表れるのはわずか4割という数字もあります。

 ピッツバーグ大学病院の研究チームは、免疫療法が効く患者と効かない患者では、腸内の微生物に関係があるのではないかと考えました。そこで治療によく反応したメラノーマ患者の腸内から採取した便を、まったく反応しない15人の患者の腸内に注入。その上で免疫療法を行ったところ、15人中6人に初めて効果が表れました。

 そのうち1人の患者は腫瘍が小さくなるなど劇的な結果を得られ、ほかの5人も病状の進行を抑えられたと報告されています。腸内の微生物が免疫療法に関係があることは、これまでのマウス実験や限定的な臨床実験で明らかになりつつあります。一方、腸内微生物の構成を変えてしまう抗生物質を投与後、免疫療法に反応しにくくなるという研究結果もあります。

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