著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ハマグリは細胞や神経を元気にするビタミンB12が豊富

公開日: 更新日:

 ハマグリは3月3日のひな祭りのお吸い物には欠かせない食材です。産卵に向けて栄養をたっぷりとためこむ2月から4月はハマグリの旬ともいわれています。

 国内ではハマグリに加え、古来の在来種であるチョウセンハマグリが採れます。2つの違いは稚貝の時が最も顕著で、成長してから殻の外側表面だけで見極めるのはとても難しいほど似ています。

 ただ、この日本で採れる2種類は年々数が少なくなり高価になっていることもあり、スーパーなどでは中国から輸入や移殖されたシナハマグリを目にすることも多いでしょう。

 そんなハマグリの栄養素の中で特に注目したいのが、ビタミンB12です。DNAの合成や調整、正常な細胞の増殖を促したり、神経を正常に働かせるといった効果があります。

 野菜などには含まれないビタミンなので、ベジタリアンの方が欠乏しやすい栄養素。恐ろしいことに、そのベジタリアンの女性から母乳のみで育てられる赤ちゃんは、生後数カ月以内にビタミンB12欠乏症を発症することもある……そんな報告もあるほどです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋