著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

コロナ禍で生産性をより高めるために必要な3つの条件

公開日: 更新日:

 組織の中で仕事をする以上、個人プレーはなかなか許されません。ところがコロナ以降、多くの企業でテレワークが始まり、同じ空間の中で仕事をする機会は減少。今では「自宅で仕事をする」「個人で進められる仕事の範囲が広がる」など、個人プレー的な取り組み方へとスライドしている人は増えているのではないでしょうか。

 一方で、全体をチェックしなければいけない中間管理職は、部下や同僚が“見えない”ため、ストレスを抱えやすくなっていると思われます。以前であれば、その場で確認やコミュニケーションを取れたはずが、テレワークへの移行で細かいズレが生じやすくなる――。実際、そういった悩みが増えていると耳にします。

 考えようによっては、働き方の幅が広がり、より仕事へのアプローチが多様的になったとも言えます。いろいろな働き方があったほうが生産性も高まるのではないか? しかし、単に多様化するだけでは、均一な集団と大差がないことを示した研究があるのです。「多様な集団が上手に機能するためには、一定の“厳しい条件”が必要である」という米ミシガン大学・オリベイラとニスベットの研究(2018年)です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑