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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

コロナ禍で生産性をより高めるために必要な3つの条件

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 では、その条件とは何か。主に3つの要素が求められています。まず、「(社会的・性格的などの)属性の違いによって考え方が異なることが確立されている」。端的に言えば、自分と同じような考え方の人ばかりなのは望ましくない。

 2つ目が、前述の延長線上とも言えますが、「その差異が大きいほど望ましい。なおかつ、単体ではなくグループ単位と呼べるような規模感に差異があったほうがいい」。一歩間違えれば“混ぜるな危険”になりかねませんが、その点を踏まえ、最後に「その中でお互いが中間にあるものを発見できるか」が必要とのことです。

 これらを満たしたとき、組織や集団は新たな扉を開けるというのです。くしくも、テレワークなどコロナ禍の新しい働き方は、3つの要素を満たしていると言えるでしょう。

 日本には、「三人寄れば文殊の知恵」という素晴らしい慣用句がありますが、気の合う友達を3人集めても、話が盛り上がるだけで終わってしまいかねない。だったら、タイプの異なる人を集めたほうがより洗練された文殊の知恵となる可能性が高い。

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