著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

“テレワークうつ”にならない科学的コミュニケーション術

公開日: 更新日:

 年が明けて新型コロナウイルスの話題がより一層増え、なんだか年が明けた気がしない2021年。しばらくこの状況が続くことが予想されますから、外出自粛はもちろん、テレワークをする方も多いことかと思われます。

 昨年から“テレワークうつ”という言葉が取り上げられているように、慣れない仕事環境にストレスが募り、気持ちが落ち込んでしまう人は少なくありません。テレワークうつの要因は、「仕事とプライベートのオン・オフがあまりないこと」「コミュニケーションがうまく図れないこと」「運動不足」などが挙げられていますが、リモートによってコミュニケーションの取り方が変わったと、私も痛感しています。

 心の距離と物理的距離は比例するものです。リモートは遠い感じがしますから、どうしても“よそ行きの言葉”っぽくなってしまう。だからこそ、カジュアルな言葉を適度に使うことが大事です。

 また、心の距離を近づけるために、「今度の会議(授業)は、みんながお気に入りのTシャツを着て参加しよう」といった提案などをしてみると、同じリモートでも雰囲気が変わるかもしれません。ですが、「愛社精神を表すようなTシャツを着て参加してください」ではモラハラになりかねませんから、強制ではなく参加者の意思を尊重しながら提案するようにしてくださいね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑