著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

在宅医療に不可欠な存在「ルートマネジャー」の役割は?

公開日: 更新日:

 私たち「あけぼの診療所」では、現在約500人の患者さんを在宅で診ています。1日の訪問数は約60人。疾患としては、全体の半分ががんで、そのほかは脳疾患や呼吸器疾患などの患者さんが多くを占めます。

 当院では1つのチームを「ライン」と呼んでおり、ほぼ毎日稼働しているのは5~6のライン。1ラインは、医師と、「診療パートナー」と呼ぶ看護師や言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、救急救命士、管理栄養士、車の運転ができるバックオフィスの要員などのスタッフで構成されています。

 この中に、「ルートマネジャー」というスタッフがいます。他の業務と兼任となりますが、ルートマネジャーがいなければ在宅医療がうまく回らないと言っても過言ではないほど、在宅医療をする上で非常に重要な存在です。

 その仕事内容を具体的に紹介しましょう。基本的には訪問ルートの決定なのですが、これが実に複雑なのです。

 まず、患者さんの状態をトータルに把握し、ニーズに合わせながら効率良く回るためのルートを週替わりで考えなければなりません。その際、主要な幹線道路、裏道、道路事情、たとえば各患者さんの家の位置関係やその周辺の道路の混雑具合など、本当にさまざまな条件を総合的に考慮する必要があります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か