スマホアプリによる「デジタル高血圧治療」臨床結果は上々

公開日: 更新日:

 アプリは降圧薬による治療を行っていない患者や、薬の服用に抵抗感のある軽症患者を主な対象としている。

 高血圧の治療には生活習慣の改善が不可欠だが、患者の価値観、意欲、生活環境により左右されるため継続が難しく、医療機関の効果的な介入も困難だった。その「かゆいところに手が届く」のが高血圧治療アプリというわけだ。

 治療ガイダンスは、高血圧治療ガイドラインやさまざまな研究成果に基づき作成した独自のアルゴリズムによって提供される。

 たとえば「今日は味噌汁、スープの汁を飲まないようにしましょう」「20分間ウオーキングしましょう」「今日は6時間眠れるように、夜の生活を見直しましょう」などの内容がプッシュ通知で送られてくる。

「高血圧治療アプリが臨床で使われるようになれば、治療の有力な選択肢のひとつになるだけではありません。高血圧症は生活習慣病の中で最も患者数が多い疾患で、かかる医療費は年間約1.9兆円にも上ります。薬物療法の一部をアプリで代用できれば、かなり医療費が削減できると考えています」

 キュア・アップは、すでにニコチン依存症治療アプリを開発していて、昨年、デジタル療法分野では国内初の保険適用になっている。

 高血圧治療アプリは今年中には薬事承認申請を行い、来年以降の保険適用を目指しているという。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 4

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  5. 5

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  1. 6

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  2. 7

    「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

  3. 8

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 9

    旧ジャニーズ「STARTO社」福田淳社長6月退任劇の内幕と藤島ジュリー景子氏復権で「お役御免」情報

  5. 10

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇