長引くマスク生活で頭痛が悪化…専門医が教える3つの改善策

公開日: 更新日:

 清水医師は頭痛治療の際、脳波を測定し、脳の興奮状態を確認する。片頭痛の人では大抵、脳が過剰な興奮状態にある。

「片頭痛の治療薬の第1選択として痛みを抑えるトリプタン製剤がありますが、脳が興奮状態にある時にトリプタン製剤だけを用いても、片頭痛を抑えられません。私は妊婦など禁忌以外の人にはバルプロ酸という片頭痛予防薬をガイドラインの推奨量の4分の1から半量を処方し、脳の興奮を鎮めます。脳波測定で興奮が鎮まったことが確認できれば、バルプロ酸はやめ、痛みが出た時にだけトリプタン製剤を用いるように指導します」

 バルプロ酸の量をガイドラインより少なめにするのは、推奨量の根拠となる研究が欧米のもので、日本人には多すぎると臨床上で感じているからだ。バルプロ酸は眠気や食欲増進の副作用があるが、量を少なくすることでQOL(生活の質)に影響が出にくくなる。

 今年1月、片頭痛の初の抗体薬(病気の原因となる物質に対する抗体を作り出して薬にしたもの)が製造承認された。「従来薬が効かなかった患者に効果があるのでは」と注目されている。ただし、米国では注射1本約6万円と非常に高価だ。

 清水医師によれば「脳波の確認、バルプロ酸の処方、また片頭痛は帯状疱疹ウイルスが関係しているものもあり、その場合は帯状疱疹ワクチンを接種するなど、従来の方法で頭痛が改善する患者はかなりいる」とのこと。まずは既存の治療法が適切か、見直すところから始めてはどうだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  3. 8

    高市首相応援議連「国力研究会」発足 “大政翼賛会”に入会しなかった70人と主な議員の名前

  4. 9

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に

  5. 10

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外