著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

女性は更年期以降に血糖値とコレステロール値が高くなる

公開日: 更新日:

 女性で血糖値、血圧、コレステロールの数値がこれまで良好に保たれていた人も、45~55歳の更年期以降は数値が高くなりやすいので注意が必要です。

 女性が、ある時期まで生活習慣病の発症が少ないのは、女性ホルモンの働きによるところも大きいです。

 女性ホルモンであるエストロゲンには、血管内皮細胞で一酸化窒素を産生し、血管を柔軟にして拡張させる作用があります。血管の圧力が低下するので、血圧も下がります。また、エストロゲンは脂肪の燃焼を促す働きもあります。

 ところが更年期に入ると、エストロゲンの分泌が急激に減少するため、血管の柔軟性がなくなり血圧が上がります。

 脂肪がつきやすくなり、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪が増加し、HDL(善玉)コレステロールが減少します。

 これらはいずれも動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。

 ですから女性の皆さんは、更年期付近から、特に血圧、総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪の数値の変化に気を配って欲しい。年1回、健康診断を受けていればまだいいのですが、自営業や専業主婦の方などでは、長らく健診を受けていないという方もいます。血圧は家庭用血圧計で測定できますし、住んでいる市町村で行っている健診を受けるという手もあります。

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