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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

だだちゃ豆シーズンになると血糖コントロールが悪くなるのは…

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 同じ枝豆つながりですが、こんな話を聞いたことがあります。青森県の津軽地方で栽培されている在来種に「毛豆」があります。その名の通り、茎、葉、サヤなどが金茶色の細かな毛に覆われ、大粒で甘くてコクがあり、栗のような食味。だだちゃ豆と同様、「毛豆を食べちゃうとほかの枝豆は食べられない」と断言するファンもいるそうです。

 この毛豆をお取り寄せで食べて以来、その味に魅せられた大阪出身の方が、毛豆シーズンの秋、津軽の知人宅を訪れた時のこと。振る舞ってくれた茹でたての毛豆は言葉を失うほど絶品。一方ですごく驚いたのが、毛豆に使う塩の量でした。大阪出身の方にとっては想像を超える量で、「県外の人だから、塩の量はこれでも少なめにしているんだけど」と言われたそうです。

「青森県の人は高血圧の人が多いとよくいわれますが、枝豆ひとつとっても、使う塩分量が私とは全然違うんだなと思った」と話していました。

 山形で診ている患者さんの話に戻りましょう。患者さんには農家の方もたくさんいます。「スイカが取れすぎて」「桃がたくさんあって」とシーズン時、収穫したものの傷があるなどで売り物にならなかった果物を、たくさん食べる方も珍しくありません。

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