世界が認めるロボット・セラピー「パロ」は30カ国で7000体以上を販売

公開日: 更新日:

 海外でパロのセラピー(治療)目的の利用が普及するのは、医療体制の違いもあるが、ペット動物と触れ合う「アニマル・セラピー」の心理的効果や生理的効果などが広く知られ、よく理解されているからだ。

 しかし、動物と患者の触れ合いには、アレルギーや感染症、噛み付き・引っかきなどの事故の懸念があり、治療法として承認されていない。

 その代わりとなるのが、パロを用いた「ロボット・セラピー」というわけだ。

 パロは数多くのセンサーが内蔵されていて、実際のアザラシの赤ちゃんの反応を実現している。「パロはAI(人工知能)の音声認識機能によって話しかけられた方向を向いたり、言葉に反応したり、新たな名前を学習します。また、全身に配置された『ユビキタス面触覚センサー』によって、なでられると心地いいという価値観を持っており、ユーザーとの触れ合いによって、徐々にユーザーの好みに合った反応をするように『強化学習』していきます」

 パロは「ペット代替用」と「セラピー用」がある。セラピー用はパロを叩いたりしても、患者を興奮させる「怒る反応」などをしないように設定されているという。

 一般家庭向けのペット代替用のパロの価格は、1年間の保証で42万円(税込み)からになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃