「梅毒」感染爆発に気をつけろ 全国で34%増、東京で60%増

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 日本の梅毒患者数は戦後すぐの1948年には年間22万人が報告されたが、抗菌薬「ペニシリン」の出現で激減し、1967年の1.2万人をピークに1997年には約500人まで減った。ところが、2011年から再び増加している。

「背景には観光立国を目指した日本に多くの外国人が流入したからではという説、出会うはずのない人と出会うマッチングアプリなどSNS説、不況で経済力のある男性と交際するパパ活説などがありますが、いずれもエビデンスはありません」

 今年の急増は、新型コロナで控えていた風俗店の利用が増えたとの見方もあるが定かではない。そもそも梅毒とはどのような病気なのか?

「梅毒は、細菌の梅毒トレポネーマが原因の感染症です。主に性行為やそれに類似する行為による接触で感染します。3~6週間の潜伏期間を経て性器にしこりや潰瘍ができ、放置すると全身に多様な皮疹、粘膜疹などが出現します。脳や心臓に障害が出たり、妊娠中に感染すると、母を通じて胎児に障害が出たり、死亡することもあります」

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