コロナ禍で夜型人間が増加 無理な「早寝早起き」は寿命を縮める危険あり

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「われわれの体には、体内時計と呼ばれる『睡眠-覚醒』のサイクルが備わっています。体内時計は年齢によってズレが生じたり、人によって異なったりします。早寝早起きが苦にならない『朝型』の人、夜更かしは平気でも早起きが苦手という『夜型』の人がいるのも、備わっている体内時計に違いがあるからです。この体内時計のサイクルと実生活での行動サイクルにズレが生じると、健康に悪影響を及ぼします。つまり、夜型の人が無理に早起きを習慣化しようとすると、病気につながるリスクがアップしてしまうのです」

 英エクセター大学の研究によると、体内時計を制御する遺伝子は351個あることがわかっている。この時計遺伝子を持っている数は人によって異なり、最も多く持っている上位5%の人は、最も少ない下位5%の人と比べ、平均で25分早く眠っているという。 

 つまり、時計遺伝子が多い人は「朝型」、少ない人は「夜型」ということになる。

「朝型か夜型かは遺伝子で決まっているわけですから、あの手この手で努力しても、体内時計をしっかりズラして夜型から朝型にシフトするのは難しいといえます。ですから、夜型の人が毎日頑張って早起きしたり、早く起きるために体が睡眠を求めていない状態でも早く寝ようとしたりする行動を続けていると、無理が生じてしまう。その結果、睡眠の質が低下して慢性的な睡眠不足の状態になり、さまざまな病気を引き起こす危険があるのです」

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