コロナ禍で夜型人間が増加 無理な「早寝早起き」は寿命を縮める危険あり

公開日: 更新日:

「われわれの体には、体内時計と呼ばれる『睡眠-覚醒』のサイクルが備わっています。体内時計は年齢によってズレが生じたり、人によって異なったりします。早寝早起きが苦にならない『朝型』の人、夜更かしは平気でも早起きが苦手という『夜型』の人がいるのも、備わっている体内時計に違いがあるからです。この体内時計のサイクルと実生活での行動サイクルにズレが生じると、健康に悪影響を及ぼします。つまり、夜型の人が無理に早起きを習慣化しようとすると、病気につながるリスクがアップしてしまうのです」

 英エクセター大学の研究によると、体内時計を制御する遺伝子は351個あることがわかっている。この時計遺伝子を持っている数は人によって異なり、最も多く持っている上位5%の人は、最も少ない下位5%の人と比べ、平均で25分早く眠っているという。 

 つまり、時計遺伝子が多い人は「朝型」、少ない人は「夜型」ということになる。

「朝型か夜型かは遺伝子で決まっているわけですから、あの手この手で努力しても、体内時計をしっかりズラして夜型から朝型にシフトするのは難しいといえます。ですから、夜型の人が毎日頑張って早起きしたり、早く起きるために体が睡眠を求めていない状態でも早く寝ようとしたりする行動を続けていると、無理が生じてしまう。その結果、睡眠の質が低下して慢性的な睡眠不足の状態になり、さまざまな病気を引き起こす危険があるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった