著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

イライラを防ぐ食べ方は? お菓子や早食いを避ける

公開日: 更新日:

 低血糖の状態になると、今度はノルアドレナリンというホルモンを分泌して血糖値を回復させようとします。ノルアドレナリンは体にストレスがかかった時に対応してくれるホルモンなのですが、実際にかかっているストレスに加えて、甘いものを摂りすぎたことによる低血糖によってノルアドレナリンがたくさん出ると、余計にイライラしたり、焦ったり、落ち着きがなくなったりしてしまうのです。ですから、受験生は極力お菓子を控えることです。

 それでも、やっぱりお菓子は食べたい。そんな方に良い食べ方があります。1日の中で一番血糖値スパイクが起きやすいのが夕方から夜にかけてです。夕食時の急激な血糖値スパイクを起こさないためには、夕食前2時間~4時間前に焼き芋やグラノーラのような食物繊維の多いおやつを食べた方が逆に胃の中にある食物繊維がグルコースの吸収をゆっくりにして、夕食時に緩やかな血糖値上昇を起こすという報告もあります。お菓子に抵抗がある方は、食物繊維豊富な玄米や雑穀おにぎりなどを主食として先に食べ、後からおかずを食べる分食もおすすめです。

 これは甘いものに限らず、朝食を抜いていきなり昼食を食べたり、お腹がすきすぎて早食いしてしまった時にも見られる現象です。昼食後に眠くなるのはもしかしたらそのせいもあるのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」