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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

イライラを防ぐ食べ方は? お菓子や早食いを避ける

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 年が明けるといよいよ受験シーズン本番。ただでさえこの時期の受験生は最後の追い込みでイライラするが、今年はいらつきに拍車がかかっているのではないか。新型コロナウイルスの影響で授業がまともに行われなかったうえ、昨年のイレギュラーな入試のせいで出題傾向が掴みづらいからだ。そこで、時間栄養学の専門家で愛国学園短期大学非常勤講師の古谷彰子氏に、受験生の食事について話を聞いた。

 ◇ ◇ ◇

 近年、若者の精神的な健康問題の原因のひとつとして食生活が注目されています。受験間近なこの時期に、どのような食生活を心がければイライラを食い止めることが出来るのでしょうか。

 大学生268名を対象にした実験では、精神的に不安定になる原因のひとつに「睡眠不足」があり、その睡眠不足を引き起こすのが「加工食品」を週に3、4日喫食している人たちという報告がありました。加工食品に含まれていたもので多かったのがお菓子やジュースなどの嗜好品です。

 嗜好品には糖分が多く含まれていて、摂りすぎると血糖値が急激に上がってしまいます。この上がった血糖値を正常に戻そうとインスリンというホルモンが分泌されるのですが、そのインスリンが多量に出すぎると、今度は血糖値が急激に下がって逆に低血糖の状態になり、眠気が出てきたり、ボーッとしたりやる気がなくなってしまうのです。このような血糖値の急激な上がり下がりのことを「血糖値スパイク」と呼んでいます。

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