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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

七草がゆを食べる良いタイミングとは? 7日が定番だが…

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■休み明けの2~3日前に食べたい

 とはいえ、もともと野草を摘んでいたことから始まった七草がゆです。かつては「七種がゆ」と書いていたこともあったそうで、その時代や時期、地域や家庭によって野菜の種類はさまざまです。七草がゆの代わりに青森県、岩手県、秋田県ではダイコン、ニンジン、油揚げ、コンニャクなど、根菜や大豆製品などの7種類の食材を汁物にするケの汁。山形県では納豆をすり鉢でていねいにすりおろしてとろみを出し、豆腐、厚揚げ、コンニャク、キノコ、山菜などと一緒に味噌汁にした納豆汁。福岡県では七草にプラスして、クジラ肉やブリを入れたり、カツオ菜を使い、味噌汁にする七草汁を食べたりもするそうです。

 地域の違いからも分かるように、「七草を食べる」=「よりたくさんの野菜を摂取しよう」、野菜が取れない雪深い地域であれば「なるべくたくさんの食材を摂取しよう」といった解釈にもつながるのではないでしょうか。お正月は少し気を抜くと野菜が不足しがちな時期です。七草を用意することよりも、お正月に「どの栄養素が不足しがちだったか」を考えて身体に取り入れていくことが必要になってくるのかもしれません。

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