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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

男性用避妊ピルが99%有効と動物実験で確認 夏にはヒト臨床試験開始

公開日: 更新日:

 このYCT529以外にも複数の避妊薬が開発中で、しかしほとんどが女性の避妊ピルと同様ホルモンに作用するため、頭痛や疲労、吹き出物などのマイルドな副作用が報告されています。

 一方、この「YCT529」はホルモンではなくタンパク質に作用し、マウス実験では目立った副作用は見られませんでした。さらに、摂取を止めて4~6週間後には、再び子供を作る能力を回復したとのことで、実用化に大きな期待が集まっています。

 では実用化されたら男性は果たしてピルを服用するのでしょうか? 2019年のイギリスの調査では、男性の8割が「男性も避妊に責任を負うべき」と考え、3人に1人が「ピルを服用するつもりがある」と答えています。

 この男性用ピルの人間による臨床試験は今年夏から秋に始まる予定で、あらゆる場面で男女の平等が求められる今、タイムリーなニュースと言えそうです。

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