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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

マタタビは古くから関節痛や疲労回復の薬として使われている

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 マタタビはキウイフルーツと同じ仲間。6~7月にはウメに似た白い花が咲き、夏も盛りになると果実がなります。日本各地と朝鮮半島の山地にしか自生していないという珍しい植物です。

 一般的にマタタビと聞くと猫を思い出す方も多いのではないでしょうか。猫がマタタビを好きな理由として、総称マタタビラクトン(ネペタラクトン、イリドミルメシン、イソイリドミルメシン)と呼ばれる猫の性ホルモンに構造が似ていたり、猫に興奮を与えるとされる成分が含まれるためといわれ続けてきました。

 しかし最近、化学構造のよく似たネペタラクトールという成分が猫を特異的に興奮させているという報告がなされたのです。蚊を寄せつけないともされている成分なので、猫が蚊に刺されないようにするためにマタタビを好んでいるという研究結果もあります。

 マタタビはヒトに対しての薬効もあるとされ、古くから関節の痛みや疲労回復の薬として利用されています。

 マタタビという名前も、「いくら疲れていたとしても、また旅ができるくらいに元気になれる」ことからつけられたという説もあるほどです。

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