著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

バナナは免疫力を高めてがんに効果 「青」は血糖値も抑える

公開日: 更新日:

 今となっては一年を通して安価に買える果物ですが、台湾から日本に輸入が始まった1900年ごろは手に入りにくい食材で、お土産やお見舞いに使う高級品と位置づけられていました。日本に輸入されているバナナはフィリピン産のキャベンディッシュという品種が7割以上。一年を通して収穫はされるものの、6月は収穫量が多い月になります。輸入時は青バナナの状態なのですが、エチレンガスで追熟させることによって黄色くさせ、店頭に並ぶのです。

 甘いバナナを見分けるためのコツは「シュガースポット」(黒い点々)を見つけること。皮や果肉に多く含まれるポリフェノールの一種(タンニン)が消化酵素と反応してできたもので、シュガースポットの多いバナナほど免疫力アップに関係していることも報告されています。

 バナナの健康効果に関する報告は他にもあり、マウスを使った実験では、バナナ溶液を摂取した群のTNF産出量(免疫力アップの指標)が100倍以上増え、バイ菌を倒してくれる白血球の数も20倍近く増えています。

 がんモデルマウスの食事に乾燥バナナを混ぜると、食べない群に比べてがんの重量が15%減少した報告もあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?