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西本真司西本クリニック院長

医師になって34年。手術室麻酔、日赤での緊急麻酔、集中治療室、疼痛外来経験後、1996年6月から麻酔科、内科のクリニックの院長に。これまでに約5万8000回のブロックを安全に施術。自身も潰瘍性大腸炎の激痛を治療で和らげた経験があり、痛み治療の重要性を実感している。

交感神経優位を副交感神経優位に切り替えて痛みを緩和する

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 がん治療を始めた方が、痛み緩和などの目的で統合医療を希望される場合がありますが、私の元にもそういう患者さんが来られます。大腸がんになって私のところにいらした正弘さん(仮名・32歳)もその一人でした。

 正弘さんのお父さんは、大腸がんから肺に転移した末、2011年の春にお亡くなりになっていました。正弘さんに異変が起こったのはその直後。その年の夏ごろから腹痛を感じるようになっていたのですが、どんどん悪化し、12年の春には腹痛に加えて血便、貧血症状も起こりました。精密検査の結果、ステージ3の大腸がんで、リンパ節の膨張も認められました。そして、5月下旬に腹腔鏡下結腸切除術を行いましたが、腹腔鏡下にも腹腔内リンパ節転移が認められました。

 正弘さんが発病するほんの数カ月前に同じ病気だったお父さんを病院で見送ったこと、お母さんとお姉さんも看護師だったことから、正弘さん自身は「医療の力を借りつつも、西洋医療だけではなく、自然療法も加えて全身を見る統合医療も併せて受けたい」と希望され、手術の1カ月ほど後に私の元に来られたのです。

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