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安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

痛みがすぐにぶり返す肩の痛みには「腸腰筋マッサージ」

公開日: 更新日:

 いくらマッサージやリハビリをしても痛みがすぐぶり返す「五十肩」「肩凝り」で長く苦労している人たちがいます。

 診察やMRI検査でも肩まわりに決め手となる原因が見つからないようなとき、いったん肩から視点を離して「腸腰筋」の突っ張りを確認しています。

 腸腰筋とは大腰筋と腸骨筋からなる、隣接した筋肉の総称です。この筋は腹腔の後ろに位置し、それぞれ腰椎と骨盤から太ももの付け根にかけて付着しています。

 この腸腰筋は上半身と下半身の懸け橋として重力に逆らって姿勢を保ちながら、身体運動のコアとして腰と股関節を動かす機能をつかさどるため、常に酷使されやすいのです。

 腸腰筋の疲弊が続くと、ついには隣り合う大腰筋と腸骨筋の表面が癒着し滑らかに伸縮できず突っ張ってしまいます。「重いカバンを抱え体が傾きがちである」「同じ姿勢で長時間のデスクワーク」「単純作業の繰り返し」などで、気づかずに腸腰筋をoveruse(オーバーユース、使いすぎ)してしまっていたためです。

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