著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

腱板損傷の対策自主トレは、弱い力でリラックスして行うのがコツ

公開日: 更新日:

 今回は肩腱板損傷の患者さんに指導している簡単な自主トレ方法を取り上げます。

 肩回りの筋肉は外側の大きな筋肉と内側の小さな筋肉の2種類があります。

 腱板とは内側の小さな筋肉で、これが加齢やケガで損傷すると、腕が上がらなくなったり、上げたときに引っかかり感が出ます。

 この小さな筋肉を鍛えるコツは、リラックスした状態で、軽い力のトレーニングを繰り返し行うことです。むやみに力を入れてフルパワーで行おうとすると、肩回りの外側の大きな筋肉まで動いてしまい、腱板に効かせられないどころか、腱板を余計痛めてしまう恐れもあります。

 では、やり方です。手のひらを自分の顔に向け肘を90度に曲げます。その姿勢を保ったまま、肘をテーブルの上に乗せます。肩に力が入らないようにリラックスした状態で、小指側に手を10回揺らしてみましょう。

 さらに親指側にも10回揺らします。これを1~2セット、行えればOKです。

 強い力を入れないために全く筋トレをしている気がしないかもしれません。しかし大きな筋肉の下に隠れている小さな筋肉を鍛えるには十分です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々