著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

肩痛改善のために良い姿勢を保って楽に座るコツは「タオル」と「浅く」

公開日: 更新日:

「姿勢が悪い」「背中が丸く猫背になっている」と感じている人は多いでしょう。逆に、姿勢には自信があると言い切れる人にお会いする機会はめったにありません。

 良い姿勢を保つことは、肩の不調の改善と予防にも大事です。しかし、言うはやすし行うは難し。つい「いつもの姿勢」になりがちです。それは、同じ姿勢をずっと保つことは実は大きな負担だからなのです。

 そこで今回は、良い姿勢を保ちながらも楽に座るコツを取り上げます。

 座る姿勢は、重力に逆らい体重を支えることになります。では、体のどこで体重を支えるか、どう支えるか。椅子の種類がどうとかではなく、大事なのはいかに骨盤を立てて座るか、です。

 椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかかると、骨盤が立たず、腰からお尻で全体重を支えることになります。腰から背中は全体に丸くなり、前に垂れた首と頭を肩まわりの筋肉で常に支えるので、疲労がたまりがちになります。

 では、試しにタオルを折りたたみ、お尻の後ろ半分に挟んで座ってみてください。自然と骨盤が立った姿勢になりませんか? 背筋が伸び、下腹部に軽く力が入り、肩まわりの緊張が抜けた感じが実感できるはずです。骨盤が立てば、お尻から首まで一直線に伸びて肩の負担が減り、五十肩の予防も期待できます。

 お尻に挟むものがなければ、もっと簡単な方法があります。浅く腰掛け、お尻の位置を膝の位置より上にするのです。これで姿勢は自然と整います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁