「水虫喘息」は冬場でも気が抜けない 高齢者の介護現場での症例も

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 実際、米国の喘息管理ガイドラインでは、ハウスダスト、花粉などと並んで真菌の管理が重要とされている。水虫の原因となる白癬菌は真菌の一種で、白癬菌が原因で喘息が重症化したケースが報告されている。

「そもそも喘息の患者さんの気道は敏感で、塞がりやすいよう変化していて、アレルギー発作が起こると一気に気道が狭くなって重症化してしまうのです」

■爪白癬は高齢になるほど増える

 非アレルギー性喘息として治療を受けていた30代の看護師は、出勤状況から、老人介護施設で白癬患者のおむつ交換や入浴補助をした日の夜に限って喘息症状がひどくなることが判明。マスクを着用したり、総合病院の手術室へ転職することによって喘息症状が出なくなった、との症例報告もある。この看護師には白癬菌はなかった。

「白癬菌は日本を代表する表在性皮膚真菌症で、頭部白癬、体部白癬、股部白癬、足白癬、爪白癬に大別されます。このうち足白癬と爪白癬の有病率は30%を超えると推計されており、白癬菌の感染といえば水虫がイメージされているのです」

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