著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

早食いの人は身長が縮みやすい!? 日本人対象の調査結果

公開日: 更新日:

 食事の速さは健康状態の変化と関連することが知られており、特に早食いは糖尿病肥満のリスクを高める可能性が報告されています。また、過去の研究報告によれば、肥満は低身長と関連しており、肥満と低身長はともに心臓病の発症と関連することが示されています。

 一方、早食いが身長に影響を及ぼすかどうかについて、詳しいことはよく分かっていませんでした。そんな中、食事の速さと身長の関連性を検討した研究論文が、「プロスワン」という科学誌に、2023年4月26日付で掲載されました。

 この研究では、日本人労働者8982人(平均51歳)が解析対象となりました。食べる速度は、「遅い」「普通」「速い」の3つに分類され、過体重(BMIで25以上の太り過ぎ状態)や、身長が低下(男性で年間1.78ミリ、女性で年間2.06ミリ)した人の割合が比較されています。なお、研究結果に影響し得る年齢、性別、飲酒状況、喫煙状況などの因子について、統計的に補正して解析されました。

 平均で3.5年にわたる追跡調査の結果、過体重となった人の割合は食事の速度が「遅い」人と比べて、「普通」の人で1.96倍、「速い」人で2.92倍、統計学的にも有意に増加しました。一方、食事の速さと身長の関連性については被験者の体格によって異なりました。過体重でない人は、食事の速度が「速い」人で身長低下が34%多かった一方、過体重の人では逆に、食べる速度が「速い」人で身長低下が48%少ないという結果でした。

 身長の低下については解析結果の一貫性を欠くものの、論文著者らは「中年以降に始まる身長の低下は心臓病の危険因子であり、食事の速度を遅くすることは、身長の低下と心臓病の予防に有益かもしれない」と結論しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「超ド級国民的アイドル」の熱愛はSnow Manの宮舘涼太!「めめじゃなかった…」ファンの悲喜こもごも

  2. 2

    “言い訳番長”高市首相の呆れた支離滅裂ぶり 1000万円カタログギフト配布で「政党支部の認識」を都合よく使い分け

  3. 3

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  4. 4

    【ザ・ベストテン】に沢田研二が出られなかった日は桑田佳祐が出てきた日

  5. 5

    「ウルトラセブン」アマギ隊員古谷敏さんは82歳「人生、今が一番、充実していますね」

  1. 6

    【ヤクルト】故障ラッシュで離脱13名、池山監督も球団も「若手を育てるしかない」と覚悟を決めた

  2. 7

    高市外交は「二重苦」の真っただ中…チャイナリスクとトランプ関税問題で削がれる日本の国益

  3. 8

    フィギュアりくりゅうペアらに新たな試練 ロシア製“鉄の女”が目論む2030年仏アルプス五輪の大逆襲

  4. 9

    大谷翔平が名古屋に上陸! 愛知県警大動員の“超厳戒態勢”でWBC狂騒曲が始まった

  5. 10

    MEGUMIは令和ロマンくるまと熱愛発覚&ネトフリ独占の快挙なのに…独身を嘆く元夫・降谷建志のダメ男ぶり