声の変化に注意を!「嚥下障害」「嚥下性肺炎」リスク増の前段階

公開日: 更新日:

「たかが声、ではありません。音声障害は声帯の老化を示し、やがて嚥下筋の筋力低下、嚥下力の低下、咽喉頭の知覚低下が生じてくる。つまり、嚥下障害や嚥下性肺炎のリスクが高くなるのです。声の老化を抑制することは嚥下障害や嚥下性肺炎の予防につながる可能性が高いのです」

 対策として、次の方法が有効だ。

■胃酸逆流の予防・治療

 逆流性食道炎は胃酸が食道まで逆流して起こる病気だが、胃酸の逆流がのどまで及んだ状態を逆流性咽頭炎という。

「逆流性咽頭炎が声帯に与えるダメージは深刻で、声帯の腫れ、むくみを引き起こします」

 のどの方が食道より胃酸の影響を受けやすい。そのため逆流性食道炎の症状、すなわち胸焼け、酸っぱいものが上がってくる、食後に胸やみぞおちの辺りが痛む、といった症状はなくても、逆流性咽頭炎が起こっているケースがある。

 症状としてかすれ声が7割、咳や痰が5割との報告もあるので、それらの症状がある場合、耳鼻咽喉科で検査を受ける。治療は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の投与となる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?