老親の「多剤併用問題」対策のポイント…薬5種類以上で転倒リスクが増える

公開日: 更新日:

■薬剤師に同じ成分の薬が重なっていないかチェックしてもらう

 たとえば、整形外科と内科を受診している場合、それぞれの科から鎮痛剤と胃薬が処方されていることがある。同じ成分の薬が重なって処方されているなら、主治医に伝え、減らしてもらう。

「何剤から多剤というのか、厳密な基準はありません。病気の数が複数ある患者さんでは、薬が多くても適正な処方であり、多剤併用にあてはまりません」

 相談する薬剤師に迷ったら、厚労大臣が定める一定基準を満たし、かかりつけ薬剤師・薬局の役割を担う「健康サポート薬局」に行くといい。

■必要に応じてポリファーマシー外来を受信する

 ポリファーマシーとは多剤併用のこと。大学病院を中心に、ポリファーマシー外来を設けるところが出てきている。

「少なくとも自分が飲んでいる薬の情報を調べることは良いことだと思います。自費で数万円ぐらいかかっても、その価値があると思っています」

 あるケースでは、薬の処方数を見直したところ13種類から4種類になり、患者の認知機能が改善しQOL(生活の質)もアップ。薬代が年間30万円ほど浮いたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?