著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

笑顔の「自撮り」には自分をポジティブにする効果がある

公開日: 更新日:

 この実験には、まだ続きがあります。なんと②を撮り続けた人は、3週間後くらいから思慮深さや思いやりが向上することがわかったのです。自分の小さな幸せを探すことで、アンテナが高くなる。そのため、他者への細かい部分にも気がつくようになるのかもしれません。

 また、③を撮り続けた人は、3組の中でもっともストレスが軽減し、イライラが募りづらいという結果も。実に興味深いですよね。スマートフォンは万能なガジェットですが、スマホのカメラは使い方次第で、自分をハッピーにしてくれる道具でもあるのです。

 実験では、①がもっとも効果的だったとうたっています。毎日、自分の笑った自撮り写真を撮るだけで気持ちが上向きになる。抵抗感がないのであれば、トライしてみるといいでしょう。思慮深さや配慮といった要素を磨きたいなら意識的に②を、イライラせずにのほほんと生活を送るために③を、という具合に使い分けると、ストレスレスな日々につながるのではないでしょうか。

 自撮りをしている人たちを見て、イライラしてしまうという方は、③の“他の人を幸せにする”という意識が欠けているのかもしれません。自分が撮った写真から、マインドの傾向が見て取れるというのも面白いですよね。

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