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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【リンゴ】「気」を速やかに補い体力をアップして秋バテを解消

公開日: 更新日:

 中医学において秋バテは、夏の疲労、気温差によって人間のエネルギー源である「気」が消耗されることで引き起こされると考えます。全身のいたるところを流れる、目には見えないエネルギーである気は、体全体を動かす根本的な力です。いわばパワーの源である気が不足すると、疲れやすく、だるい、やる気が出ないといった状態が現れます。季節の変わり目はとくに気が目減りしやすいため、しっかりと気を補ってパワーアップに努めましょう。

 おすすめは旬を迎えたリンゴです。気を速やかに補う働きが高く、体力アップに役立ちます。身近なフルーツの代表格ともいえるリンゴは、薬膳においてじつにさまざまな効能があります。胃の働きを整える効果が高く、胃腸虚弱、消化不良、食欲不振におすすめ。さらに便秘と下痢の両方の改善にも役立つパワーがあります。また、二日酔い解消にも効果を発揮します。

 美容面においては、肌の代謝をアップしてたるみを改善するうえ、ダイエットにも役立ちます。さらに、リンゴにはうれしい特徴があります。中医学ではすべての食材は体を温める「温熱性」、体を冷やす「寒涼性」、どちらでもない「平性」の3つに分けられると考えます。フルーツは全般的に「寒涼性」の傾向がありますが、リンゴは「平性」。冷えが気になる人も安心して取り入れられる、体に穏やかなフルーツなのです。ちなみにリンゴは皮に多くの栄養が含まれているので、できれば皮ごと食べるのがおすすめです。

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