著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

生き延びる可能性が低い胎児も中絶不可…テキサス州の判断に衝撃

公開日: 更新日:

 生き延びる可能性が極めて低い胎児を妊娠した女性に対し、テキサス州の最高裁判所が「中絶は認めない」という判断を下し、全米に衝撃が走っています。

 この女性は31歳のケイト・コックスさんです。

 ケイトさんがみごもった赤ちゃんは、非常に稀な染色体異常によるエドワーズ症候群と診断されました。生きて生まれる可能性が極めて低く、生後も重い疾患により1歳までに9割が死亡するとされています。

 妊娠を続けると母体にも影響し、将来の不妊につながる可能性もあるといいます。

 ケイトさんは妊娠20週間の間に、3回にわたり救急救命センターで治療を受け受けました。

 このコラムでは何度もお伝えしていますが、アメリカは2022年の最高裁判断により、人工妊娠中絶の権利は覆され、州ごとの議会の判断に委ねられました。その結果、現在14の保守州で事実上禁止とされていますが、テキサス州もその1つです。

 そこでケイトさんは、テキサス州を訴える決心をしました。地裁ではOKの判断が出たものの、州務長官が上告し最高裁で覆されてしまいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋