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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

生き延びる可能性が低い胎児も中絶不可…テキサス州の判断に衝撃

公開日: 更新日:

 生き延びる可能性が極めて低い胎児を妊娠した女性に対し、テキサス州の最高裁判所が「中絶は認めない」という判断を下し、全米に衝撃が走っています。

 この女性は31歳のケイト・コックスさんです。

 ケイトさんがみごもった赤ちゃんは、非常に稀な染色体異常によるエドワーズ症候群と診断されました。生きて生まれる可能性が極めて低く、生後も重い疾患により1歳までに9割が死亡するとされています。

 妊娠を続けると母体にも影響し、将来の不妊につながる可能性もあるといいます。

 ケイトさんは妊娠20週間の間に、3回にわたり救急救命センターで治療を受け受けました。

 このコラムでは何度もお伝えしていますが、アメリカは2022年の最高裁判断により、人工妊娠中絶の権利は覆され、州ごとの議会の判断に委ねられました。その結果、現在14の保守州で事実上禁止とされていますが、テキサス州もその1つです。

 そこでケイトさんは、テキサス州を訴える決心をしました。地裁ではOKの判断が出たものの、州務長官が上告し最高裁で覆されてしまいます。

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