スポーツでわが子に「ケガをさせない」「繰り返さない」ポイント…スポーツドクターに聞いた

公開日: 更新日:

子どもは骨や筋肉、腱などが成長期にあり、それぞれの成長スピードが異なります。そのため筋骨格構造のバランスが崩れやすい。また、小学生では1年生と6年生では体格や身体能力に大きな差があり、また同じ学年でもその差がみられます。したがって、画一的なトレーニングでは子どもはケガをしやすい。その子の体格や身体能力に即した運動を心がけたい。また急性か慢性かでケガの対処法が異なるので、親も子どもも正しい知識を持つべきです」

 チームのレギュラーの座がかかっているからと、「痛い」という言葉をのみ込んだままの子どももいる。痛い時は痛いと言い出せる環境を親や指導者がつくっていく。動作や表情がおかしければ、どうしたのかと親から声をかけたい。

 さて、対処法だ。

「急性のケガは、その場ですぐにRICE療法をやってください」

「Rest(安静)」「Icing(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」。むやみに動かさず安静を保ち、患部に氷や氷水を15~20分当て冷やす。皮膚の感覚がなくなったらやめ、感覚が戻ったらまた当てる。患部に弾性の包帯などを巻いて圧迫し、心臓より高い位置に保つ。速やかに行うことで、痛みや腫れを長引かせない。RICE療法は応急処置なので、その後は医療機関を受診する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々