更年期症状だと思っていたら「心房細動」だった…放置すると脳梗塞も

公開日: 更新日:

「心房細動があると、脳梗塞など脳卒中のリスクが5倍、全死亡率が2倍高くなるといわれています。命は助かっても半身不随など後遺症が残りやすい。一方、心房細動を早い段階で見つけて治療をすれば心原性脳梗塞は防げます。しかしそうならず、脳梗塞を起こしてから心房細動が判明する方が、心房細動による脳梗塞の4分の1を占めます」(副島京子教授=以下同)

 オムロンヘルスケアが2023年に実施した女性対象の調査では、動悸・息切れに不安を感じながらも約半数が放置。45~66歳の更年期を含む年代では24%が「更年期だと思うから」を理由に挙げた。もし、その動悸・息切れが心房細動によるものであれば、脳梗塞を防ぐチャンスをみすみす逃したことになる。

 というのも、動悸・息切れといった症状があれば、ある意味、ラッキーと言えるかもしれないからだ。

「心房細動は、症状があっても深刻に捉えないという点に加え、半数は症状がなく、また発作的に起こった場合は症状が一時的なので自覚しづらい点も早期発見を難しくしています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝