「血糖トレンド」が重要…糖尿病の合併症はHbA1cを下げるだけでは回避できない

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「HbA1cを厳格に下げようとすると、低血糖を起こし、それが心血管イベントのリスクを上げることがわかってきたのです。例えばHbA1cを9.4%から7.5%へ、2カ月で下げたとします。ガイドラインではHbA1cを月に1%下げることを推奨しているので、2カ月で2%低下は問題ないように思えるのですが、血糖トレンドを測定すると、1日1回の測定でも、血糖値55㎎/デシリットルを下回る、命の危険がある危ない低血糖を起こしている場合もあります。つまり、血糖値を下げるときは、血糖トレンドの確認が極めて重要なのです」

■主治医や家族もスマホで結果を共有

 血糖トレンドを知るために、かつては、患者が指先などに針を刺し血液をセンサーに吸い取らせて血糖値を測定する自己血糖測定が主流だったが、現在は「持続グルコースモニタリング(CGM)」が登場。二の腕などへ専用のセンサーを装着し、24時間、血糖値と近い動きをする間質液中のグルコース濃度を測定できる医療機器だ。血糖トレンドはもちろん、血糖降下薬によっては夜間に低血糖を起こすリスクもあるが、それについてもチェックできる。

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