認知症介護を円滑にさせる「ユマニチュード」とは?

公開日: 更新日:

 認知症介護の負担を減らす方法に「ユマニチュード」と呼ばれる技法があります。フランス語で「人間らしさを取り戻す」という意味を持つ造語で、1979年にフランスの体育学の専門家によって開発されました。普段、どれだけ相手のことを大切に思っていても、その気持ちを相手が理解できるよう表現しなければ、相手には届きません。ユマニチュードでは「あなたを大事に思っている」というメッセージを相手へ発信するため、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの基本の技術があり、相手との関係性を築いていきます。

「見る」とは、大切に思っていることを相手に伝える行為です。ベッド上で過ごす時間が長い人を介護する場合、介護者は相手を上から見下ろした状態になりやすく、意図せずに相手に支配的な印象を与える恐れがあります。また、誰でも睨まれたり横目でチラッと見られたりすると、自分を否定されるような気分になるでしょう。相手を肯定するためにも、介護者は相手の正面から目線の高さを合わせ、優しいまなざしで目を合わせる必要があります。介護者が笑顔で見つめると、ミラーリング効果によって相手も自然と笑い返してくれるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意