認知症介護を円滑にさせる「ユマニチュード」とは?

公開日: 更新日:

介護者の負担を軽減させ、介護を円滑にさせられる

「話す」とは、優しいトーンで語りかけを行い、相手との間に言葉をあふれさせることです。食事や着替えの介助をしていると、つい夢中になって無言で行っている人も少なくありません。ですが、本人からすれば、“物”として扱われているように感じやすく、自尊心が失われやすくなってしまいます。介護する際は、今何を行っているか言葉にし、言葉かけを行うとよいといわれています。その際、相手から返答がなくても常に話しかけ続け、自分の存在が認められていると感じてもらえることが重要です。

 以前、ある看護師から担当する認知症の患者さんの対応で困っていると相談を受けました。治療がまだ必要で、入院の継続が必要な方でした。自宅に帰りたいと繰り返し訴えて、病院の中で出口を探して歩き回っていました。家に帰りたい理由や、その方が表現している思いを否定せずに聞きながら一緒に納得される方法を提案したところ、気持ちが落ち着いて病院内でとどまれるようになりました。

 このように、ユマニチュードは患者さんだけでなく、介護者の負担を軽減させ、介護を円滑にさせられるのです。次回は「触れる」「立つ」についてお話しします。(つづく)

▽濵優理(はま・ゆり) 山梨県立看護短期大学卒業、1998年山梨医科大学付属病院勤務、2000年島田市民病院勤務を経て、05年から現在の諏訪赤十字病院勤務。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に